算数小学校2年「かけ算」

かけ算授業プラン

小学校2年「かけ算」の授業プランです。
7のかけ算を使うゲームから導入をしてみました。

3年生4年生になってかけ算がまだ十分覚えられていない子に出会うことがよくあります。かれらがかけ算のどこでつまずいているのかなと見てみると、まず、「4」と「7」がからんだかけ算が苦手です。(4×7=28や6×4=24など)難聴といわれる子どもたちは、特に注意深く配慮しなければなりません。次に、8の段、6の段も不十分だなあと感じます。

そこで、学習を7のかけ算を使うゲームから導入をしてみました。概念をつかんだ後も、7→8→6→9→4→3→2→5→1の段の順に学習をすすめます。3年生になっての実態調査では、7の段の正答率がずいぶんよかったようです。

概念の部分では、計算の場面だけをいえば、乗数と被乗数を入れ替えて計算しても結果は同じですが、乗数と被乗数の意味までどうでもよいと考えている子が高学年になると増えてきます。割合などいろいろな場面で、とんでもない式をつくることになってしまいます。2年生の時だけではなく、いつも意味を考えながら立式する習慣が大切です。

2年生の間にかけ算はきちんと覚えさせたいと考えていますから、覚えるための手だても工夫することが必要です。2学期にかけ算の学習をするのが一般的ですが、1学期にかけ算を教えてしまい、1年間かけてしっかり覚えさせよう、使えるようにしようという取り組みをしている学校もあります。

多くの教科書が遊園地の乗り物の乗り方から、「同じ数ずつ」の場面と「いろいろな数が混じっている」場面とを見分けることから導入していますが、子どもにとって「全体の数」を求めようという必要感に欠けています。「全体の数」を求めるための新しい計算方法としてかけ算をつかませるには、物足りなさを感じます。「全体の数」を見つけたい、いくつだろうと考えるように追い込んでいくことも学習を意欲的に進めるには考えておきたいことです。

また、学校の中や、家庭で、近所のスーパーマーケットなどでかけ算の場面を捜させることもかけ算を生活と結びつけることにつながります。うまく連絡をとって実施してください。